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オリコレ!2016 Autumn

 

 

オリコレ!第5弾は、“秋”に読みたいラインナップ。

 

 今回のオリコレ!は、オリオン書房のスタッフがおすすめする

“秋”に読みたくなる文庫を選びました。

 そのものズバリのセレクトから意外な一冊まで幅広くそろえてございます。

 

 暑さが去って過ごしやすくなると、心に少し余裕が生まれる気がします。

そしてその余裕の分だけ、他のことに興味を持ったり好奇心が湧いたりするものです。

美術展に行こう、おいしい秋刀魚を食べよう、夜更かしをして映画を観よう、

山に登ろう、野球観戦に行こう……。

そんな秋の楽しみのひとつに、“本を読もう”を加えてはいただけませんか。

移動中に少しずつ読んだり、じっくり腰を据えて読んだり、

楽しみ方はたくさんあります。

広い世界には私たちがまだ知らない、

いろいろな出来事とそれにともなう喜怒哀楽が存在していて、

本はそれを私たちに教えてくれます。

 

小さな文庫本を手に、大きな好奇心を胸に。

さぁ今年も秋の、はじまりはじまり。

 

<開催期間>

2016年10月15日(土)~2016年11月15日(火)

(店舗によって異なる場合があります)

 

<フェア開催店舗>

ルミネ立川店、ノルテ店、アレア店、サザン店、イオンモールむさし村山店、

ららぽーと立川立飛店、TSUTAYA立川柏町店、所沢店、秋津店、上石神井店、

小平店、PW立川店、PW国立店、PW品川店

※フェア点数は店舗によって異なります。

 

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楽園のカンヴァス

原田マハ/新潮文庫

 

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれ、巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵を見る。持ち主は正しく真贋判定をした者にこの絵を譲ると告げ、謎の古書を手がかりとして読ませる。リミットは7日間、日本人研究者の女性と競いながら絵に込められた物語を紐解いていく…。

一枚の絵画から広がる奥深い世界に魅了されます。さながら自分も主人公たちと絵画の中、絵画が生まれた時代を旅していくよう。現在と過去が交錯しながら、その絵や作者に関わった人々の思いが浮き上がってきます。そしてその思いの連鎖は現代の主人公たちにも。

絵画の知識がなくても楽しめる、極上の物語です。(PAPER WALL国立店)

 

 

 

たそがれビール

小川糸/幻冬舎文庫

 

 

パリの蚤の市で宝物探しに奔走し、モロッコでは夕日を見ながら

屋台で舌鼓、旅先でお気に入りのカフェを見つけては、本を読んだり手紙を書いたり、あの人のことを思ったり。年末に帰ってきた自宅では、おせちカレンダーを作り、新しい年を迎える準備を整える。秋の夜長にこんな本を読んだら、本を読んでるその時から小さな幸せを感じられるおすすめの本です。毎日を幸せに感じるヒントがたくさんつまっています。(PAPER WALL国立店)

 

 

 

箱根駅伝 ナイン・ストーリーズ

生島淳/文春文庫


毎年立川で行われる秋のスポーツイベントといえば箱根駅伝予選会。

あの駅伝には毎年並々ならぬ思いで学生たちは日々トレーニングしています。

今勢いのある青山学院大学の優勝へのサクセスストーリーから、古豪といわれる明治大学の強豪校への道のりなど全てが感動的な実話です。

スポーツファン・駅伝ファンは必読!

涼しいこの時期に読むと、読み終えたころには少しランニングをしたくなるテンションに間違いなくなる1冊です!

(PAPER WALL CAFÉ国立店)

 

 

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

町田智浩/文春文庫 

 

「映画秘宝」の創刊者にして、今や日本を代表するアメリカ在住の映画評論家町山智浩氏による、アメリカというクレージーな国、国民を日本人の視点でユーモアと毒っ気たっぷりにレポートしたエッセイ集です。

ドナルドトランプ氏の本気かジョークか分からない言動で盛り上がる、2016年大統領選の今年だからこそ、改めて読みたい「アメリカの真実」がここに!

(PAPER WALL CAFÉ国立店)

 

 

デッドエンドの思い出

よしもとばなな/文春文庫

 

秋という季節は、どこか人をセンチメンタルにさせる。それは風の匂いであり、虫の鳴き声であり、季節が変わっていることを感じさせるそれらのせいかもしれない。そして秋にはどこか寂しい雰囲気が漂い、つらい過去や現在の自分の置かれている状況をふと思い出させる。この作品は、失恋や虐待などの重いテーマを扱う5つの話からなる短編集である。背景には秋という季節が流れており、その中で自分にとっての幸せとはなにかを考えさせられ、読後は前向きな気持ちになれる。どんなにつらいことがあっても、人はその中から幸せな瞬間を見つけることができる。著者が得意とする“再生”の物語が詰まった作品である。作中でも秋の描写が多く、秋の夜長にぜひ読んでほしい1冊だ。(PAPER WALLエキュート品川店)

 

 

夜は短し歩けよ乙女

森見登美彦/角川文庫

 

冴えない大学生「先輩」は密かに後輩の「黒髪の乙女」に想いを寄せている。傍から見ると、もはやストーカーまがいの行為で数々の偶然の出会いを演出する「先輩」だが、そんな想いに気付かない「黒髪の乙女」はただただ「奇遇ですねえ!」とばかり。そして、そんな二人を待ち受ける珍事件たち……。全編京都が舞台ですが、秋の学園祭を経てからのラストへの盛り上がりは、この季節にぴったりなヘンテコ恋愛小説です。

(PAPER WALL エキュート立川店)

 

 

東京すみっこごはん

成田名璃子/光文社文庫

 

路地裏の一軒家「すみっこごはん」から夕餉の支度の匂いがする。料理をするのはその日、くじに当たった人。(※素人が作るので、まずいこともあります)

職業も年齢もさまざまな人たちが“共同台所”でつながっている。

そんな食堂に集まる人々の物語が短編集的にまとめられている一冊。おいしい家庭料理とさりげない人情にほっこり、そして感動できるお話です。(アレア店)

 

 

真夜中のパン屋さん

大沼紀子/ポプラ文庫

 

都会の片隅にある、真夜中にだけ開くパン屋さん。そこを舞台にして起こる様々な事件。読めばほろ苦さと甘酸っぱさで心が満たされます。

シリーズは5巻まで出ているので、ぜひ秋の夜長に一気読みをオススメします。(ノルテ店)

 

 

 

 

あたしの一生

ディー・レディ著 江國香織訳/小学館

 

「あたしはあたしたちが一緒に暮らした日々の思い出をあのひとの胸のなかにちゃんと蒔いておいた。あたしがいなくなったあともその思い出があのひとをなぐさめてくれるようにね」(本文より)

 

恋人のように姉のように母のように、愛を語る彼女の名前はダルシ―。利発でハチワレの美しい猫のダルシ―。小さな彼女を見初めた人間の女性との17年と4ケ月に渡る濃密な暮らし、そして‘‘一人の女性‘‘としてのダルシ―の一生が彼女の言葉で綴られています。

誰かを愛し誰かの命に恋したことのあるすべての人に読んでほしい一冊です。

静かな深い秋の夜に。。。(むさし村山店)

 

 

 

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる

石井好子 河出文庫

 

戦後まもないフランスにわたってシャンソン歌手としてデビューした著者による、「暮らしの手帖」に連載されていた珠玉のエッセイ集。

パリの日常の風景と共に描かれる、人々と食卓の光景がとても心地よい。

パリの人々の食いしん坊ぶりにも呆れるが、石井さんのレシピを読み進めるだけで「ぐぅ」と鳴る自分のお腹にも呆れてしまう。。。。

このレシピがまた絶品で、ぐいぐいと読み進めてしまう文章なのはもちろんのこと、それよりなによりとにかく「美味そう!!」

食べる事は幸せで、料理をする事もまた幸せな事だ。

秋の味覚であふれるこの良い季節に手に取りたい一冊である。

(立飛店)

 

 

タルト・タタンの夢

近藤史恵/創元推理文庫


舞台は下町の片隅にあるちいさなフランス料理店ビストロ・

パ・マル。ここを訪れるお客さんが抱えるちいさな謎を、シェフの三舟が美味しい料理とともにするりするりと解決していく短編集。フランス料理について知らなくても十分楽しめます。秋の夜長に楽しみたい1冊ですが、読んでいると美味しそうな料理の数々におなかがすいてしまうので要注意!

 

ビストロ・パ・マルに魅了されたあなたは、続巻の「ヴァン・ショーをあなたに」もぜひどうぞ。(外商部)

 

 

本を読む本

M.J.アドラー著 外山慈比古訳/講談社学術文庫

 

読書の秋。気の向くままに本を選ぶのもよいものですが、ちょっと普段と違うものを読んでみたい、でも、どんな本を読んだらいいのか悩む…そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。この『本を読む本』は読書そのものの意味、読書のレベル、本の選び方や知的読書の技術などが書かれた読書の手引書として有名な一冊です。読書を自分の成長に繋げたい方や、今後の教養を高めるヒントとなる一冊として、学生の方にもおすすめです。(秋津店)

 

 

トラウマ映画館

町山智浩/集英社文庫

 

紹介されているのは、今では到底テレビで流せないようなドギツイ内容の映画ばかり。

残虐、暴力、悪意に狂気と、痛いくらい刺激的で、どの作品も目を背けたくなるような卑しい人間味に溢れている。しかしなぜか興味をそそられる。

それはこの著者の説得力ある評論が一層映画を魅力的に紹介してくれているからであろう。

本としても楽しめるが、読めば必ずこれらの映画が観たくなる。

(いくつかはDVDになっているらしい)

一冊で二度美味しい。この贅沢な闇を、秋の夜長に是非味わって欲しい。

(所沢店)

 

 

 

塩野七生『ローマ人の物語』スペシャル・ガイドブック

新潮社編集/新潮文庫

 

 本当は『ローマ人の物語』本編を推薦したかったのですが、文庫版で全43巻(!)と長く、それだけでお店のフェアコーナーが埋まってしまう危険性も生じるため、ひとまずこの「スペシャル・ガイドブック」1冊の推薦と相成りました。

読書の楽しみ方は人それぞれ。この「ガイドブック」をパラパラめくりながらローマの英雄たちに思いを馳せ、さらに興味が湧いたらその英雄が出てくる巻数から読んでみるといった方法で充分楽しめます。

 例えば、「やっぱりカエサル!(文庫版8~13巻)」、「カエサルの後を引き継いだ人、たしか世界史で習ったけどああ名前が出てこない!(同14~16巻)」、とか、渋めに「ハンニバルのストイックさが好き!(同3~5巻)」、あるいは「ハドリアヌスって、『テルマエ・ロマエ』に出てきた人?(同24~26巻)」などなど、ローマ帝国の楽しみ方は実に多彩。

 

『永遠の都』を中心とした英雄譚、あわせて「2千年前の人たちの知恵と技術の凄さ」もご堪能あれ。(事務センター)

 

 

食堂かたつむり

小川糸/ポプラ文庫

 

キレイな自然を感じる美しい小説でした。

出てくる料理がとてもおいしそうで、全体に漂う優しい空気感は「レストラン」ではなく食堂のあたたかさを感じる作品。

最後はとても切なくて、でも元気が出るラストでした。

私たちは生きているものを食べて生きていることを再確認させてくれる1冊です。(本棚カフェ立飛店)

 

 

 

カラスの教科書

松原始/講談社文庫

 

秋の夕日に飛ぶカラス、似合うと思いますが、どうでしょう?そのカラス、今はあまり良いイメージがないかもしれません。ゴミを荒らすヤツ、とか。でもこの本を読んでカラスを知って、私は少し見方が変わりました。こいつは「ブト」だな、とか観察したり(「ブト」はハシブトカラス)。ユーモラスな文章でとても読みやすく、でも本格的に、カラスのことが知れちゃいます。(柏町店)

 
 
 

365日、おいしい手作り!「魔法のびん詰め」 

こてらみや/王様文庫

 

食欲の秋がくる!ということで、レシピ本を選んでみました。

文庫サイズなのにレシピは60種以上。

食卓を彩ってくれること間違いなし!

(上石神井店)

 

 

 

 

 

書を捨てよ、町へ出よう

寺山修司 角川文庫

 

たばこの煙の充満する天井の低い喫茶店で、冷めて酸っぱくなった珈琲を飲みながら寺山修司と話しているような、そんな本である。いま改めて読むと、いささか古臭く感じる部分もあるかも知れない。しかし、本書が出版された1967年当時未来であるところの2016年を生きる私たちが、寺山修司が驚くような世界に生きているかといえば、全くそうはなっていない。彼が指摘し、危惧したままの世界を生きている。まだ血は眠ったままなのか。読書の秋、たくさん本を読んだのならば、それらの言葉を胸に、さぁ町へ出かけよう。(本棚珈琲ノルテ店)

 

 

 

初秋

R.B.パーカー著/ハヤカワ文庫

 

タイトルで「秋」アピール全開ですが、ちゃんと中身で勝負しています!

自由奔放、好き勝手生きてきた主人公(男)がとある少年との関わりをきっかけに、お互い成長していく物語。少年を一人の人間として大人同等に扱い、ときには突き放すことで本人は初めて真剣に考える…。そんなシーンを読みながらホロリ。ダメ男が想定以上にカッコよく見えて更にホロリ。

とても痛ましい未成年犯罪が繰り返される今、できるだけたくさんの人に読んで欲しい、どうしても広めたい一冊です。もし、気に入っていただけたなら、シリーズの『晩秋』という作品もぜひご一読ください。注)この作品はハードボイルド系小説で教育書ではありません!!(ルミネ立川店)

 
 

剣客商売庖丁ごよみ

池波正太郎/新潮文庫

 

江戸の献立を見て楽しみ、作っても楽しい!

池波正太郎自身の企画。

四季折々の江戸の味がレシピ写真付で紹介されています。

(小平店)

 

 

 

 

ぶらんこ乗り

いしいしんじ/新潮文庫

 

「読む人の心に奇跡をおこす、あまりに愛おしい物語」といううたい文句に偽りなし。読後はろうそくの灯のような、ほんのりとあたたかな気持ちに包まれます。2004年の発売以来、夏の100冊フェアラインナップにもちょくちょく入っていましたが最近はまったく見かけなくなりました…

このまま埋もれさせてしまうのは本当にもったいない!

100年先まで読み継がれるべき作品です!!

(サザン店)

 

 

 

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  • 開催期間:2016.10.15 ~ 2016.11.15
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