ある朝目が覚めて、ふと耳を澄ませると、 何処か遠くから太鼓の音が 聞こえてきたのだ。(本文より)

遠い太鼓

遠い太鼓

村上春樹

講談社

本体864円+税

ISBN:4061853821

村上春樹氏は37歳から3年間ヨーロッパで暮らした。
この本はその間のギリシャやイタリアでの暮らしや、その土地の人々との交流、ヨーロッパの人々の物の考え方など、ユーモアたっぷりの紀行文です。
読みながら、いつの間にか顔がほころんでいる自分を発見します。
そしてこの三年間に二冊の長編小説を書きました。
『ノルウェイの森』と『ダンス、ダンス、ダンス』です。
『ノルウェイの森』はギリシャで書き始め、シシリーに移り、そしてローマで完成させたとあります。
この2冊の長編小説は、三年間の海外生活におけるいちばん大事な仕事だった。と書かていす。

僕が『ノルウェイの森』を読んで、そしてこの『遠い太鼓』を読んだ時の年齢が35歳から38歳だったので同じ時間を共有しているような不思議な気分になります。
そして、そこには若くて充実感に満ち溢れた自分がいます。
2015.08.31 / 担当:湯沢店 上村 /