なぜ、この本を読むと楽になるのか

なぜ、この人と話をすると楽になるのか

なぜ、この人と話をすると楽になるのか

吉田尚記

太田出版

本体1,111円+税

ISBN:4778314336

この本を読むと楽になる。
スキル本として腑に落ちる内容であるのは当然として、なにより著者とコミュニケーションが上手くとれたという実感がある。
コミュニケーションって楽しいんだ、と本を読んで思わされる。こんな読書体験もそうそうない。

本書の魅力の一つに、「語りかける文章」が挙げられる。
著者はニッポン放送のアナウンサー吉田尚記氏。よっぴーの愛称で知られる、今や押しも押されもせぬ人気ラジオパーソナリティーである。

そんな「しゃべりのプロ」である吉田氏が、ラジオでは無くニコニコ生放送で八回にわたり放送した内容を書籍化したものが本書である。
そのため、視聴者に「語りかける文章」になっており、さらには視聴者のコメントを読み上げるなど、視聴者と「コミュニケーションをとっている文章」である。
「視聴者」は「読者」に置き換えられ、著者とコミュニケーションをとりながら読書をしているかのよう。
これほど内容にあった文章はないだろう。

コミュニケーションの目的はコミュニケーションであるとし、人間に本来持ち合わせている原初的な欲求であるとしている。コミュニケーションが上手くとれるのは、ある種の快楽なのだ。

コミュニケーションが苦手な「コミュ障」の人も、そうでない人も、もっと広く色々な人に読んでほしい一冊である。
2015.05.21 / 担当:ノルテ店 新井 /