読書マラソン - コラムバックナンバー

2012summer(7/30~8/31) コラム

コラム No.12

オリオン読書マラソンに関わるようになってはや2年。私も会員の皆さんに負けじと参加を試みましたが、実績はエントリー2回、お買い物券1枚という体たらく・・(涙)。でも着実に読書量は増えている(ような気がする)と感じる今日この頃です。
今回は読書マラソンのテーマであり、このコラムの副題でもある「読めば読むほどおもしろい」エピソードを・・。

高校時代に授業で読んだ森鷗外の『雁』。文庫でほどよい薄さなので、前回のSPRINGのときに感想を書こうと●年ぶりに手に取りました。
当時でも内容は大体つかめて話もわかっているつもりでいたのですが、感想を書くつもりでじっくり読んでみると、確かに知っている物語なのに、思っていたものとは全く違う話のように感じました。登場人物の感情がとてもリアルというか、実感があって、その微妙な感情がつぶさにわかるように感じたのです。世間知らずのお玉が、妾として無縁坂の家にやってきて、さまざまな事情を知り少しずつ変わっていく心もようや、また高利貸の末造の納得はいかないけども言いくるめられてしまう理屈など、高校生のころには解釈はできても実感がなかったことが、かなりはっきりとした形をもってわかるようになった気がしました。そうして読んでみると、どの文章もおもしろく、無駄なところもなく、やっぱり森鷗外ってすごいんだ、と・・。

久しぶりに昔読んだ本を開いてみると、気付かなかったその本のおもしろさだけではなく、自分の変化もわかるかもしれません。この夏、ぜひお試しください!

コラム No.12 2012.07.20

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